COLLABORATION
グループ座談会

ホテル・リゾート
私たちだからこそ、
提供できるものがある 東急リゾート / 東急リゾーツ&ステイ /
石勝エクステリア

当社グループでは会員制リゾートホテルをはじめ、複合リゾート、ゴルフ・スキー場など多彩なリゾート事業を展開しています。今回の座談会では、運営、販売、ランドスケープ設計を担う3名が集い、リゾート事業の魅力を語り合っていただきました。
(2023年12月実施)

PROFILE

J.N.(東急リゾート)
ハーヴェストクラブ営業本部 ハーヴェストクラブ営業第一部 営業グループ
IT企業、不動産会社での賃貸営業等を経て、2021年に入社。東急ハーヴェストクラブ会員権の新規販売から仲介営業の全般を担当。
Y.F.(東急リゾーツ&ステイ)
東急ハーヴェストクラブ軽井沢&VIALA オペレーショングループ
2017年入社。斑尾東急リゾート東急ハーヴェストクラブ軽井沢&VIALAのフロント業務に携わり、2023年10月にオープンした「東急ハーヴェストクラブVIALA軽井沢Retreat creek/garden」では開業準備にも関わる。
K.M.(石勝エクステリア)
地域統括事業部 西日本統括部 関西支店
大学院でランドスケープデザインを学び、大手設計事務所を経て2013年に入社。現在は近畿圏の戸建て・集合住宅・ホテル・商業施設など幅広く造園の設計、営業にあたる。

各社の事業、現在の担当業務

― まずはホテル・リゾートにおける各社の事業と、ご自身の業務についてご紹介いただけますか。

Y.F.

全国各地で会員制リゾートホテルや都市型ホテル、ゴルフ場、スキー場などの運営・オペレーションを一手に担うのが、東急リゾーツ&ステイです。私は現在、会員制リゾートホテル「東急ハーヴェストクラブ軽井沢&VIALA」のフロントに所属し、10月にオープンした「東急ハーヴェストクラブVIALA軽井沢Retreat creek/garden」の開業スタッフとして、オペレーション業務の構築などにあたりました。

J.N.

東急リゾートは、軽井沢や沖縄など全国の主要リゾート地に営業所を展開し、会員制リゾートホテルや別荘・リゾートマンション、ホテルコンドミニアム、自社商品などを取り扱い、受託販売業と売買仲介業を行っています。私は東京本社で会員権「東急ハーヴェストクラブ」の販売を担当し、新規販売はもちろん売買仲介も行っています。

K.M.

石勝エクステリアは、東急不動産グループの「総合造園企業」として長年都市や住宅、リゾートなどの開発に携わってきました。企画から設計・施工・管理まで一気通貫して行うのが特徴で、私は入社以来ずっと設計を担当。現在は営業職も兼務しながら、新たな環境サービス形態の企画・制作も推進しています。

大切にしていること

― 皆さん現在の業務においては、どのようなことを心がけていますか?

K.M.

建物に比べて、外の空間イメージを施工主に伝えるのはとても難しいのです。そのため私は「これがあることで、あなたはこんな素敵な体験ができます」と“二人称”で語るようにしています。あと、施工や管理に携わる人たちが「自分が手掛けた仕事だ」とあちこちで自慢している(笑)時は、必ず良いものに仕上がっていますね。設計にとどまらず、施工プロセスや完成後のクオリティ維持まで見据えた空間づくりを大切にしています。

Y.F.

今のお話にはすごく共感できました。私も、お客様に楽しんでいただくには、何よりフロントの自分たちがこの仕事を楽しむ必要があると考えています。働く目的をスタッフ全員で共有して、誰もが高いモチベーションを持ち続けられるようなオペレーションを構築していくのが目標です。また、お客様それぞれに滞在する目的や求めるものが違うので、それを私たちはコミュニケーションの中から感じ取る必要がある。とても難しい作業ですが、会員制ホテルだからこそ追求していかねばならないことだと思います。

J.N.

私の仕事では、お客様ご自身が本当のニーズに気付いていないことが多々あります。単にご要望にお応えするだけでなく、家族構成や滞在先での細かい過ごし方までしっかり把握したうえで「こちらの方がよりご満足いただけると思います」と提案することを心がけています。営業は説得ではありません。ご案内の際には詳細なデータ根拠も提示するなど、納得の上でご決断いただくことが大切だと考えています。

ホテル・リゾートの現況

― 現在のホテル・リゾートの状況をどのようにとらえていますか?

J.N.

実はコロナ禍当時、東急ハーヴェストクラブご入会のニーズが高く、販売は好調でした。海外に行けないからという理由だけでなく、会員制ならではの安心感がここにあったのだと思います。多くの方がここでゆったりと過ごす愉しさを体感でき、その後も需要は伸びていると感じます。中でも露天風呂付きのお部屋もあるVIALAシリーズの人気はすごいですよね?

Y.F.

はい。すでに予約が取りにくくなっている状況です。東急ハーヴェストクラブではコロナによって旅行ができなかった中でも会員様からの根強い人気があり、コロナが収束するにつれ今まで以上に多くの会員様にご利用頂いています。東急ハーヴェストクラブが大切にしている「安心・安全」が伝わっているからこそゆったり過ごすことができ、今後も需要は伸びてくると感じます。リゾート全般では、これからインバウンド需要が高まるのではと大いに期待しているところです。

K.M.

ランドスケープの視点では、コロナ前から大きな変化を感じていました。従来の高級感を基にしたグレード分けから、ブティックホテルやコンドミニアムなど滞在体験の多様性が広がって、明確なコンセプトをもったところが増えてきた。日本人は元来室内志向が強いのですが、最近は庭やテラスを上手に使うようになってきて、リゾート施設でも今後差別化を図る重要なポイントとなる気がします。

Y.F.

東急ハーヴェストクラブのランドスケープはどう思われますか?

K.M.

熱海、京都、鬼怒川等々、どれも素晴らしい景観なので、その自然を際立たせるだけで充分なんですよ。よくぞここにホテルを建てたなと思います(笑)。まさに自然の中の特等席。

J.N.

嬉しいですねえ。その言葉、使わせていただきます(笑)。

グループとしての連携

― グループ間の連携について、ご意見はありますか?

K.M.

私が設計監理を担当した「ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄」は、たくさんのプールを段々に並べて、海の景観をつくり出しました。夕日が一段ずつプールを伝って室内に引き込まれるようにもした。技術的に難易度が高いしコストもかかるので、当初は関係者に反対や懐疑的な意見もありました。でも、「誰もが驚くようなものにしよう」と東急不動産の担当者が挑戦する姿勢を示し続けてくれたんです。嬉しかったですよ。意見が対立することもありますが、一緒にチャレンジする関係がとても良いと思います。

Y.F.

開発を行う東急不動産を含めてこの4社の役割が明確に別れていて、事業を進めて行く点ではすごく効率的だと思います。ただその中で、私たちフロントが一番お客様と接する機会が多いので、聞いたことを開発や設計、販売の方たちにしっかり伝える場があればいいなと思います。

J.N.

賛成です。貴重な意見がたくさんもらえそうな気がします。これは私からの提案ですが、会員権の購入を検討されているお客様を現地にお招きして、フロントの皆さんから詳しい説明をしていただけると、すごく説得力が増すと思うんです。私たちも、オーナー様の声を代弁して皆さんにお伝えしなければと思います。ぜひやってみましょう。

K.M.

フィードバックだけじゃなくて、企画段階から参加いただくこともぜひ考えてみたいですね。今日はこれだけでも参加する意味がありました(笑)。

学生へのメッセージ

― 最後に仕事や会社の魅力、今後のことなどお話しください。

Y.F.

自慢できることはいっぱいありますが、中でも社員同士のチームワークの良さが一番だと思っています。早くからいろんなことに挑戦させてもらえるし、働く場所や仕事も選択肢が多いので、上司との面談を通じてキャリアを柔軟に積み上げて行ける。接客が好きという人は大歓迎です。これからDX化が進んで人の関わる部分は除々に減って行くかもしれませんが、安心や感動を提供する部分ではまだまだやるべきことがたくさんあると考えています。みなさんのチャレンジ、待ってます。

J.N.

会員になられる方は、普段お会いできないような人たちばかりです。事業を動かしたり人の上に立って来られたり、様々な経験をされてきた方が多いので、お話しをするだけでも学べることがたくさんあります。当社は東急ハーヴェストクラブだけでなく、別荘やリゾートマンション、ホテルコンドミニアム、海外不動産など幅広い商品を取り扱っています。私はこのリゾートという大きな枠の中で、お客様一人ひとりのご期待に応えられる人材になっていきたいと頑張っています。ぜひ一緒にやりましょう。

K.M.

まず、自然を扱う人に悪い人はいません(笑)。そういう素敵な仲間たちと一緒に緑や生き物たちに関わる仕事は、本当に楽しいですよ。東急グループが掲げる「美しい時代へ」というスローガンが私は大好きなのですが、当社でも美しいもの、楽しいものという尺度のないことをとても大切にしてきました。これからは環境などの社会課題に対峙する場面が多くなっていくと思います。みんなと力を合わせて、問題の解決だけでなく、問題を見つけ出せる会社にしていきたいですね。どうか期待していてください。

J.N.さんのイチオシ!

VIALA鬼怒川渓翠

東武ワールドスクウェア駅から徒歩2分という立地。全室温泉露天風呂付きで、鬼怒川が見下ろせるリバービュー。全国各地のVIALAシリーズを見てきましたが、 癒やされる点ではNo.1ですね。

Y.F.さんのイチオシ!

野尻湖テラス

以前勤務していた「斑尾東急リゾート」のすぐ近くにロープウエイ乗場があって、そこから10分ほど空中散歩すると標高1,100mの展望テラスが現れます。野尻湖と北信五岳が見渡せる圧巻の景色は、鳥肌モノです。

K.M.さんのイチオシ!

ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄

手前味噌ですみません。CLAというランドスケープ設計者の協会から優秀賞をいただいた思い出のホテルです。CMなどにもよく使われるので、みなさん一度は見た覚えがあるはず。自慢のプール&ラグーンを満喫してください。